ワタナベ皮膚科
医療法人社団 研靖会 WATANABE Dermatology Clinic

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脱毛症外来2022.8.12 更新

円形脱毛症

円形脱毛症は頭髪などに円形の脱毛班をきたす病気で、原因は未だにはっきりとしていません。各年齢層に起こり、男女差はほとんどありません。通常はウイルスや細菌と戦う仕事をしているリンパ球という免疫細胞が、自分の毛包を攻撃してしまう事で起こります。多くの場合は自然に治癒しますが稀に難治化し、頭髪だけでなく、まつげや眉毛その他全身の体毛を侵すこともあります。難治化した場合は膠原病や甲状腺疾患などの全身性疾患の検索が必要な場合もあります。症状によって以下のように分類されています。

治療に関しての参考です。
円形脱毛症診療ガイドライン2017年版(937KB)

<円形脱毛症の症状の分類>
単発型 いわゆる10円はげが頭部に出現するタイプで、放置しておいても3ヵ月から半年で自然に治ります。ただし稀に重症なタイプに移行する事があります。ステロイドの外用や局所注射・エキシマライトなどの紫外線療法などで治療すると早く治ります。
多発型 10円はげが頭部などに2個以上出現するタイプで単発型に比べると治療に難渋する事が多いようです。特に50%以上の脱毛範囲が持続する場合は難治です。治療はステロイドの外用や局所注射、エキシマライトなどの紫外線療法のほか、局所免疫療法を行うことがあります。また重症の場合はオルミエント®という飲み薬が使用できます。
急速進行型 急激に全頭の毛髪あるいは全身の毛が抜けてしまうタイプで短期間に全頭の毛が抜けてしまいます。このタイプは全て抜けてしまったあと、しばらくすると自然に発毛して治癒する事が多いのですが、全ての毛が一旦抜けてしまうので患者さんの精神的ショックは相当です。そのため少しでも抜け毛を減らすためにステロイドの内服を行う治療を選択する事が多いです。
蛇行型(Ophiasis型) 側頭部から後頭部の生え際に脱毛が拡がるタイプで慢性に経過しあらゆる治療に抵抗します。ステロイドの局所注射と局所免疫療法が有効な場合があります。50%程度の脱毛範囲があればオルミエント®という飲み薬が使用できます。
全頭型・汎発型 全頭の毛が抜けている状態が持続します。ひどい場合には眉毛・まつげあるいは全身の毛が抜けてしまいます。ステロイドの内服は効果的ですが、中止すると再発してしまう事が多くあまりお勧めできる治療法ではありません。一般的には局所免疫療法の適応です。ステロイドの局所注射を併用する事もあります。オルミエント®という飲み薬が有効な場合があります
<円形脱毛症治療の治療法>
ステロイド外用療法 もっとも一般的な治療法で軽症な場合の第1選択の治療法です。
ステロイド内服療法 ステロイドには免疫抑制作用があります。毛包の周囲に浸潤しているリンパ球の機能を抑える作用によって発毛を促します。外用療法より有効ですがステロイドはリンパ球のみならず人の殆ど全ての細胞の機能も抑えてしまうため全身的な副作用があります。急速進行型のような患者様に対して短期間の使用に限られます。
JAK阻害薬内服療法 重症の円形脱毛症の患者様に使用する飲み薬で、商品名をオルミエント®といいます。毛包の周囲に浸潤しているリンパ球の機能を抑える作用によって発毛を促します。ステロイド内服と比較すると副作用が少ないので、比較的長期に使用できます。罹病期間が6か月以上で脱毛班が概ね50%以上で15歳以上に適応があります。円形脱毛症診療ガイドライン2017年版にはまだ記載されていませんが、次回版には高い推奨度として記載されると思います。
ステロイド局所注射療法 脱毛部に直接ステロイドを注射する方法です。非常に効果的な治療法ですが痛みを伴うので比較的範囲の狭い円形脱毛症の患者さんがよい適応といえるでしょう。汎発型の場合、眉毛のみに打つことは可能です。
局所免疫療法(SADBE)療法 自然界には存在しない合成物質であるSADBE(squalic acid dibutylester)やDPCP(diphencyprone)はほとんど全ての人がかぶれる物質です。このかぶれを利用して治療に役立てるという方法です。局所的なかぶれという副作用はありますが、全身的な副作用はほとんどないので安心して継続できる治療法です。ただし保険適応が無く、自費診療になるのが難点です。
<初診料:5,000円、再診料:1,500円、施術料:1,000円>
紫外線療法 脱毛班に紫外線を照射する事によってリンパ球や抗原提示細胞(Langerhans 細胞)の機能を抑制する方法です。当院では脱毛班にエキシマライト:EXSYS308(100)という最新鋭の紫外線照射装置を導入していますが、この治療だけで完治させるのは難しいので、その他の治療法の補助療法として利用しています。
抗アレルギー剤の内服 アトピー性皮膚炎が合併している場合は他の治療法に加えて抗アレルギー剤を内服していただく場合があります。
その他 液体窒素療法、セファランチンやグリチロンといった旧来の内服療法は効果が不十分なので当院ではあまり行っていません。
中等症以上のアトピー性皮膚炎を合併している患者様にはデュピクセント®という注射薬が有効なことがあります。

男性型脱毛症(AGA)

AGAは、思春期過ぎに遺伝的背景を持つ男性の前頭部から頭頂部で起こります。症状は進行性で、一度症状が出始めると、その後は徐々に薄毛が進行してゆきます。AGAの人は全国で1,260万人いると言われています。

当院では男性型脱毛症の治療として 内服の投薬もございます。従来は「プロペシア」(MSD)1種でしたが、さらに効果が期待できる新薬「ザガーロ」(グラクソ・スミスクライン)の処方を開始しました。
デュタステリド内服薬が加わりました。
診察後、適用と診断した方には院内で処方致します。但し、自費診療となりますのでご了承ください。
詳しくは外来診察時に医師にご相談ください。

治療に関しての参考です。
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(471KB)

ザガーロ自費治療
初診料:5,000円(税別) 再診料:3,000円(税別)
1年経過後の再診料:1,500円(税別)
投薬料(30日分):10,000円(税別)

ザガーロについて詳しくはこちら >>

デュタステリド内服薬(ジェネリック)自費治療
初診料:5,000円(税別) 再診料:3,000円(税別)
1年経過後の再診料:1,500円(税別)
投薬料(30日分):7,000円(税別)
プロペシア自費治療
初診料:5,000円(税別) 再診料:3,000円(税別)
1年経過後の再診料:1,500円(税別)
投薬料(28日分):7,500円(税別)

プロペシアについてのお知らせ >>

プロペシア服用症例はこちら >>

フィナステリド内服薬(ジェネリック)自費治療
初診料:5,000円(税別) 再診料:3,000円(税別)
1年経過後の再診料:1,500円(税別)
投薬料(28日分):5,600円(税別)

女性の薄毛

男性に限らず女性でも加齢とともに髪の毛のボリュームが減っていきます。男性のような前頭部から頭頂部に目立つような薄毛の分布ではなく、全体的にボリュームが減っていく形をとります。初期には分け目が目立つようになったとお感じになることから自覚されることが多く、徐々に進行していきます。ところが、女性の場合、貧血、甲状腺疾患などの全身疾患、過度のダイエット、間違ったヘアケアなどによって、薄毛をさらに悪化させていることが多いようです。このような場合には原因を排除することで、かなり改善させることができます。

※診療は原田医師、入澤医師外来となります。

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